時効かもしれないのですが、放置しても良いですか?


先日、以下のようなお問い合わせをいただきました。

 

「15年位前に消費者金融2社から借り入れし、1年位利用していました。しかし、その後は全く利用していません。延滞した当初は督促が来ていたのですが、それも来なくなりました。

 

最近気になったので、信用情報を取り寄せてみましたところ、やはり2社の情報が残ったままになっていました。

 

今の所督促は来ていませんし、裁判所からも書類が来ていないので、このままにしておいても良いでしょうか?」

 

お問い合わせいただきありがとうございます。

 

13年位前から借入も返済もしてないということですので、既に時効期間が経過している可能性が高いです。

 

現在督促が来ていないそうですが、そうであっても、できるだけ早く時効の援用通知を送付したほうが良いです。

 

放置しておくと、デメリットがあります。

例えば、

・いつまでたっても信用情報に情報が残ってしまい、住宅ローンなどの審査に通りにくくなります。

 

・時効期間が経過しただけですと、法律上請求が止まるわけではありません。

督促状が届くことや、裁判所からの書類(支払督促や訴状)が届く可能性があります。

裁判所からの書類は、定められた期間内にきちんと対応しなければ、債務名義(判決等)が確定してしまい、後から時効の主張出来なくなることもあります。

 

・督促が来て一部(1,000円位での少額)でも支払ってしまうと、「時効の利益の放棄」にあたるおそれがあり、後から時効の主張が難しくなることがあります。

 

督促が来ていないからといって、放置し続けるのは危険です。お早めに司法書士にご相談ください。